飛耳長目
読み方
ひじ ちょうもく意味
遠くのことまでよく聞き、遠くのものまでよく見る耳と目の意から、情報を広く集め、物事を鋭く見聞きする能力のこと。特に、政治・経営・組織運営などで、各方面の事情や世情をよく把握する力をいう。由来
中国古典『管子』九守篇に見える「飛耳」「長目」に由来する。「飛耳」は遠方の声を聞く耳、「長目」は遠方を見る目のたとえで、君主が広く情報を得るための手段を説いた語。『管子』の成立は諸説あるが、戦国時代から前漢期ごろ(紀元前4〜2世紀ごろ)の思想を含むとされる。備考
日常会話ではあまり使わない硬い語。人の情報収集力・洞察力を褒める文脈で用いられ、政治家・経営者・記者などに使いやすい。例文
- 優れた編集者には、社会の小さな変化を逃さない飛耳長目の感覚が求められる。
- 社長は全国の支店から毎日報告を受け、飛耳長目をもって市場の動きを読んでいた。
- 飛耳長目の人物を参謀に置いたことで、政権は地方の不満を早く察知できた。
- 研究者として大成するには、専門分野だけでなく周辺領域にも飛耳長目でなければならない。
- 彼女はSNSや現場取材を巧みに使い分け、飛耳長目のジャーナリストとして知られている。
類義語
- 耳目聡明
- 博聞多識
- 博覧強記
- 見聞広博
- 明察秋毫
対義語
- 孤陋寡聞
- 寡聞浅学
- 視野狭窄
- 井蛙之見