非常手段
読み方
ひじょう しゅだん意味
平常時の方法では対処できない危機・緊急事態に際して、やむを得ず取る特別な手段や措置のこと。通常の手続きや慣例を一部省いたり、強い権限を用いたりする場合にも使われる。由来
「非常」は平常でないこと・緊急事態、「手段」は目的を達するための方法を表す漢語。二語を合わせた近代日本語の複合語で、特定の故事に基づく成語ではない。初出年は不詳だが、明治期以降、政治・行政・軍事などの文脈で広く用いられるようになったと考えられる。備考
危機対応を表す硬い語。政治・行政・企業経営などで使われ、強制的・例外的な措置という含みを持つため、乱用には批判的な響きもある。例文
- 感染症の急拡大を受け、政府は非常手段として大規模な移動制限を検討した。
- 会社の資金繰りが限界に達したため、社長は非常手段に訴えて不要資産を売却した。
- 交渉が決裂したからといって、すぐに非常手段を取るべきではない。
- 停電で病院の機能が止まりかけたため、自家発電を使う非常手段が取られた。
- 通常の捜索では発見できなかったので、警察は非常手段として広域の公開捜査に踏み切った。
類義語
- 緊急手段
- 非常措置
- 緊急措置
- 応急措置
- 臨時措置
- 最後の手段
対義語
- 通常手段
- 平時の措置
- 穏健策
- 常套手段