青山一髪
読み方
せいざん いっぱつ意味
遠く離れた青々とした山や陸地が、髪の毛一本のように細くかすかに見えること。転じて、故郷・目的地・陸地などがはるか遠方にあり、わずかに望まれるさまをいう。由来
中国・北宋の詩人蘇軾の詩「澄邁駅通潮閣二首」に見える「杳杳天低鶻没処、青山一髪是中原」に由来する。蘇軾が海南島に流された後、中原の地を遠望して詠んだ句で、成立は北宋末の元符3年(1100年)ごろとされる。日本には漢詩文の教養語として伝わった。備考
文語的・詩的な表現で、日常会話より漢詩・随筆・紀行文などに多い。「一髪」は危機一髪の意味ではなく、細くかすかな見え方を表す。例文
- 展望台から海の向こうを眺めると、青山一髪の島影が水平線に浮かんでいた。
- 長い航海の末、船員たちは青山一髪の陸地を見つけて歓声を上げた。
- 故郷を離れる汽車の窓から、見慣れた山並みが青山一髪となって遠ざかっていった。
- 彼は異国の岬に立ち、青山一髪の彼方に祖国を思い描いた。
- 夕靄の中、青山一髪の峰だけがかすかに残り、やがて夜にのみ込まれた。
類義語
- 遠山一髪
- 遥か彼方
- かすかな遠景
対義語
- 近在眼前
- 目前咫尺