雲煙万里
読み方
うんえん ばんり意味
雲や霞がはるか遠くまで連なっているように、距離が非常に遠く隔たっていること。また、遠い異郷や遠方の地を詩的に表す語。物理的な距離だけでなく、故郷や相手との隔絶感を強調する場合にも用いられる。由来
「雲煙」は雲や霞・もや、「万里」はきわめて遠い距離を表す漢語で、二語を合わせて遠方の景を詩的に述べた表現。特定の典拠や成立年は不明だが、中国古典詩文に多い遠望・離別の表現を背景に、日本でも漢詩文・文語的表現として用いられてきた。備考
文章語・詩的表現で、日常会話ではあまり使われない。「雲煙万里の彼方」「雲煙万里を隔てる」の形で遠隔・望郷・離別を強調することが多い。例文
- 若き日に旅立った彼にとって、故郷は雲煙万里の彼方にあるものとなった。
- 雲煙万里を隔てた異国の地で、彼女は家族からの手紙を何度も読み返した。
- 古い紀行文には、都を離れて雲煙万里の山河を行く心細さが描かれている。
- 通信技術が発達した今でも、心が離れてしまえば二人の距離は雲煙万里に等しい。
- 海の向こう、雲煙万里の地に思いをはせながら、彼は港に立ち尽くした。
類義語
- 千里迢迢
- 万里迢迢
- 天涯海角
- 山河万里
- 遠隔万里
対義語
- 咫尺之間
- 指呼之間
- 一衣帯水
- 近在咫尺