雪泥鴻爪
読み方
せつでい こうそう意味
雪の上の泥に鴻(大きな雁)が爪跡を残しても、飛び去ればすぐ消えてしまうことから、人生の行い・旅の跡・過去の出来事などが、はかなくわずかな痕跡として残ること。転じて、昔をしのぶ手がかりや、人生の無常を表す。由来
中国・北宋の詩人蘇軾(蘇東坡)の詩「和子由澠池懐旧」に由来する。詩中の「人生到処知何似、応似飛鴻踏雪泥。泥上偶然留指爪、鴻飛那復計東西」から成った語。成立は北宋、嘉祐6年(1061年)ごろとされる。備考
文学的・漢詩的な響きが強く、日常会話より文章語で用いられる。単なる「足跡」よりも、はかなさ・追憶・人生の無常を含む表現。例文
- 古い校舎の壁に残る落書きは、卒業生たちの雪泥鴻爪のように思えた。
- 旅先で撮った一枚の写真だけが、あの夏の雪泥鴻爪として手元に残っている。
- 祖父の日記を読むと、激動の時代を生きた人々の雪泥鴻爪が静かに伝わってくる。
- かつて栄えた宿場町の石畳には、往来した旅人たちの雪泥鴻爪が感じられる。
- 彼の短い在任期間に残した改革は小さかったが、会社の歴史における雪泥鴻爪と言える。
類義語
- 雪鴻指爪
- 飛鴻雪爪
- 泥雪鴻爪
- 爪痕
- 名残
対義語
- 永垂不朽
- 千古不朽
- 不朽不滅
- 万古不易