雅俗折衷
読み方
がぞく せっちゅう意味
上品で洗練された趣味・表現(雅)と、庶民的で通俗的な趣味・表現(俗)をほどよく取り合わせること。文学・美術・音楽・デザインなどで、高尚さと親しみやすさを両立させる態度や作風をいう。由来
「雅俗」は中国古典以来の語で、優雅・正統的なものと世俗・通俗的なものの対比を表す。「折衷」は異なる説や要素からよいところを取って調和させる意。二語を合わせた成語で、成立年は未詳。日本では江戸後期から明治期にかけ、文学・芸能・美術の批評語として用例が広がったと考えられる。備考
単なる「ごちゃ混ぜ」ではなく、雅と俗を調和させる肯定的な評価に使われることが多い。文芸・芸術批評で特によく見られる。例文
- この小説は古典的な文体に会話のくだけた調子を交えた、雅俗折衷の魅力がある。
- 老舗旅館の内装は、伝統的な意匠と現代的な快適さを合わせた雅俗折衷の設計になっている。
- 彼の落語論は、芸の品格を守りながら大衆性も重んじる雅俗折衷の立場に近い。
- 展覧会では、琳派風の構図にポップな色彩を加えた雅俗折衷の作品が注目を集めた。
- 難解な思想を平易な比喩で語るその講演は、雅俗折衷の好例として聴衆に受け入れられた。
類義語
- 雅俗混交
- 雅俗混淆
- 折衷主義
- 高低折衷
- 清濁併せ呑む
対義語
- 雅俗分離
- 純粋主義
- 高踏主義
- 俗受け一辺倒