閑情逸致
読み方
かんじょう いっち意味
俗世間のわずらわしさや忙しさを離れ、ゆったりと落ち着いた心で、自然・芸術・趣味などの風雅な味わいを楽しむこと。また、そのような余裕ある心境や上品な趣をいう。由来
「閑情」は静かでのどかな心情、「逸致」は俗を抜けたすぐれた趣・風致を表す漢語。中国古典由来の語彙を組み合わせた表現とされるが、四字熟語としての明確な初出や成立年代は不明。日本では漢文調・文語調の文章で用いられてきた。備考
日常会話ではやや硬く、文学的・漢文調の語。単なる「暇」ではなく、教養や風雅を楽しむ精神的余裕を含む。例文
- 退職後の祖父は、庭の草花を眺めて茶を味わう閑情逸致の暮らしを楽しんでいる。
- 慌ただしい出張の合間にも、古い町並みを歩くと少しだけ閑情逸致を味わえた。
- 彼の随筆には、四季の移ろいを愛でる閑情逸致があふれている。
- 利益ばかりを追う毎日では、詩を読むような閑情逸致はなかなか生まれない。
- 山荘で鳥の声を聞きながら筆を執る時間こそ、彼女にとっての閑情逸致であった。
類義語
- 悠々自適
- 閑雲野鶴
- 風流閑適
- 閑情逸趣
- 優游自適
対義語
- 多事多忙
- 俗事多端
- 忙中奔走
- 寸暇を惜しむ