達人知命
読み方
たつじん ちめい意味
物事の道理に通じた立派な人物は、天命や運命をよくわきまえ、思いどおりにならない境遇にあっても取り乱したり嘆いたりしない、ということ。運命を達観して受け入れる態度を表す。由来
中国・唐代初期の文学者、王勃の名文「滕王閣序」にある「君子見機、達人知命」に由来するとされる。成立は王勃が同序を書いたと伝えられる675年ごろ。日本では漢文訓読を通じて受容された成句。備考
日常会話ではかなり硬い表現。人生観・処世訓・人物評などで用いられ、単なる「あきらめ」よりも、道理を悟った落ち着きを含む。例文
- 突然の異動にも彼は慌てず、達人知命の心境で新しい職場へ向かった。
- 事業に失敗した父は、達人知命と言って周囲を責めることなく再出発した。
- 受験の結果を待つ間、私は達人知命とはいかず、何度も落ち着きを失った。
- 老境に入った師は、病を得ても達人知命の態度を崩さなかった。
- どんな不運にも意味があると考える彼女の生き方には、達人知命の趣がある。
類義語
- 安分知命
- 楽天知命
- 知命安分
- 安時処順
- 達観
対義語
- 怨天尤人
- 周章狼狽
- 右往左往
- 不平不満