近親憎悪
読み方
きんしん ぞうお意味
血縁関係が近い者、または性質・立場・利害などがよく似ていて近い関係にある者どうしが、かえって強く憎み合ったり反発し合ったりすること。身近で似ているからこそ、欠点や競争心が目につき、感情的な対立が深まる場合にいう。由来
「近親」は血縁や関係が近いこと、「憎悪」は激しく憎むことを表す漢語で、二語を組み合わせた近代以降の日本語表現と考えられる。中国古典に由来する成句ではなく、成立時期の正確な年は不明。辞書では、血縁者や近い立場の者どうしの反目を表す語として扱われる。備考
血縁者に限らず、似た者同士・同業者・近い立場の集団間にも使う。やや硬い表現で、強い反感や根深い対立を示す。例文
- 遺産分割をめぐって兄弟の間に近親憎悪が生まれ、長年口をきかなくなった。
- 同じ専門分野で競い合う研究者どうしには、時に近親憎悪のような感情が働く。
- 彼らは価値観が似すぎているため、些細な違いを許せず近親憎悪に陥っている。
- 老舗同士の争いは、同じ地域で同じ客層を相手にしてきたことから来る近親憎悪ともいえる。
- 親子の衝突は単なる反抗ではなく、互いに似た気質を持つがゆえの近親憎悪だったのかもしれない。
類義語
- 同族嫌悪
- 骨肉相食
- 内輪揉め
- 仲間割れ
対義語
- 近親愛
- 親族愛
- 家族愛
- 同族親和