賢妻良母
読み方
けんさい りょうぼ意味
夫に対しては思慮深く有能な妻であり、子に対しては愛情と分別を備えたよい母であること。また、そのような女性を指す。家庭内で妻・母としての役割を立派に果たす人物像を表す語。由来
「賢妻」は賢い妻、「良母」はよい母の意。中国語にも同形の表現があり、日本では近代以降、特に明治時代後期(19世紀末〜20世紀初頭)に、女子教育や家庭倫理の理想像として広まった「良妻賢母」思想と結びついて用いられた。個別の初出年は不詳。備考
歴史的には女性の理想像を表す語だが、現代では性別役割分担を固定する表現と受け取られる場合がある。使用場面に注意。例文
- 祖母は家計を支えながら子どもたちを育てた、まさに賢妻良母と呼ばれる人だった。
- 当時の女子教育では、賢妻良母を理想とする価値観が強く反映されていた。
- 彼女を賢妻良母だと褒める声もあるが、本人は仕事での実績も同じくらい評価してほしいと言っている。
- この小説には、時代の規範に従って賢妻良母であろうとする女性の葛藤が描かれている。
- 現代では、賢妻良母という言葉を使う際には、性別役割を押しつける響きに注意が必要だ。
類義語
- 良妻賢母
- 内助の功
- 賢母良妻
対義語
- 悪妻愚母
- 愚妻悪母