貴耳賤目
読み方
きじ せんもく意味
自分の目で見た事実や身近な現実を軽んじ、耳で聞いた評判・伝聞・昔の話ばかりをありがたがること。実見よりも噂や権威ある話を過大に評価する、偏った判断態度をいう。由来
中国・後漢の文人、張衡(78〜139)の「東京賦」に見える「貴耳而賤目」に由来するとされる。およそ2世紀の表現で、聞きかじった知識を重んじ、目前の事実を軽視する態度を批判した語。備考
やや硬い漢語表現で、日常会話より評論・ビジネス批評・学術的文脈で使われる。単に「噂好き」というより、実見を軽視する姿勢への批判。例文
- 現場を見ずに古い資料だけを信じるのは、まさに貴耳賤目の態度だ。
- 有名人の口コミばかり信じて自分の体験を軽んじるのは、貴耳賤目に陥っていると言える。
- 新しい技術を試しもせず、昔の成功談だけをありがたがる社内には貴耳賤目の空気がある。
- 彼は海外の評判には敏感だが、目の前の利用者の声を無視するので、貴耳賤目と批判された。
- 歴史研究では伝承を尊重しつつも、資料や遺物を軽んじる貴耳賤目を避けなければならない。
類義語
- 貴古賤今
- 尚古主義
- 懐古趣味
- 耳食之談
対義語
- 百聞一見
- 実事求是
- 現実直視