諸悪莫作
読み方
しょあく まくさ意味
仏教で、あらゆる悪い行いをしてはならない、という戒め。単に犯罪や不正を避けるだけでなく、心・言葉・行動において他者を害することや道徳に反することを慎むべきだ、という倫理的教えを表す。由来
仏教の基本的な戒めを述べた偈「七仏通戒偈」の第一句。「諸悪莫作、衆善奉行、自浄其意、是諸仏教」と続く。思想的起源は古代インドの初期仏教にさかのぼるが、漢訳表現としては『法句経』(中国・呉、3世紀頃の訳)などの仏典に見える。正確な成立年は不詳。備考
仏教語として格式が高く、日常会話ではあまり使われない。「莫作」は「してはならない」の意で、読みは一般に「まくさ」。後句の「衆善奉行」と対で用いられることが多い。例文
- 住職は法話の中で、仏教の基本はまず諸悪莫作であると説いた。
- 利益を上げることも大切だが、諸悪莫作の精神を忘れて不正に手を染めてはならない。
- 子どもたちには難しい言葉だったが、先生は諸悪莫作を「悪いことをしないこと」と説明した。
- 禅寺の掲示板に「諸悪莫作」と大きく書かれており、通行人の目を引いていた。
- 修行の第一歩は特別な行ではなく、日々の暮らしで諸悪莫作を実践することだ。
類義語
- 止悪修善
- 断悪修善
- 廃悪修善
- 勧善懲悪
- 悪をなさず
対義語
- 悪事を働く
- 悪逆無道
- 極悪非道
- 暴虐無道