談虎色変
読み方
だんこ しきへん意味
過去に強い恐怖や痛い経験をした人が、そのことを思い出させる話題に触れただけで顔色を変えておびえること。転じて、実際に身をもって経験した恐ろしさは、聞き知っただけの恐怖とは比べものにならないという意味にも用いる。由来
中国・北宋の儒学者、程顥・程頤の語を記録した『二程遺書』に基づく故事。虎に襲われた農夫は、虎の話を聞いただけで顔色を変えたという逸話から。成立・編纂は南宋期、12世紀ごろとされる。備考
やや硬い漢語表現で、日常会話より文章語・評論調で使われる。単なる臆病さより、実体験に根ざす恐怖を強調する語。例文
- かつて山で遭難した彼は、吹雪のニュースを聞くだけで談虎色変の様子を見せる。
- 大きな損失を出した経験があるため、社長は新規投資の話になると談虎色変する。
- その地域の人々は過去の水害を忘れられず、台風の予報だけで談虎色変となった。
- 幼いころ犬にかまれた彼女は、犬の鳴き声を聞くだけで談虎色変してしまう。
- 戦争を体験した祖父は、空襲の話題になると談虎色変し、しばらく口を閉ざした。
類義語
- 羹に懲りて膾を吹く
- 蛇に噛まれて朽縄に怖じる
- 傷弓之鳥
- 杯弓蛇影
- 疑心暗鬼
対義語
- 泰然自若
- 神色自若
- 平然自若
- 冷静沈着