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許由洗耳

読み方

きょゆう せんじ

意味

名誉や高い地位、権力への誘いをけがらわしいものとして退けること。俗世の名利に心を動かされず、清廉で高潔な態度を保つたとえ。特に、仕官や栄達を望まず隠者として生きる姿勢をいう。

由来

中国古代の伝説に由来する。堯帝が隠者の許由に天下を譲ろうとしたところ、許由はその話を聞いた耳が汚れたとして潁水で耳を洗ったという故事による。時代は伝説上の堯の時代で、伝承上は紀元前24〜23世紀ごろとされるが史実年代は不明。後世の『高士伝』などに見える。

備考

非常に硬い表現で、日常会話より文章語・教養的文脈で用いられる。単なる辞退ではなく、名利をけがらわしいほど嫌う高潔さを強調する。

例文

  • 彼は社長就任を打診されたが、許由洗耳の心境で静かな研究生活を選んだ。
  • 名声を求めず山里に暮らすその老学者の姿は、まさに許由洗耳というべきものだった。
  • 利益のために信念を曲げるくらいなら、許由洗耳の態度で誘いを断りたい。
  • 彼女は政治的な地位にはまったく関心を示さず、許由洗耳のように距離を置いている。
  • 若いころは出世を望んだが、今では許由洗耳を理想として、名利に惑わされない生き方を大切にしている。

類義語

  • 箕山之節
  • 箕山之志
  • 功名利禄を嫌う
  • 清廉潔白
  • 隠逸高潔

対義語

  • 立身出世
  • 名利追求
  • 栄達志向
  • 功名心
  • 富貴栄華

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