見異思遷
読み方
けんい しせん意味
別のものや新しいもの、よりよさそうなものを見ると、すぐに心が移って考えや方針を変えたくなること。信念や態度が定まらず、目移りしやすい性質をいう。多くは、仕事・学問・恋愛・方針などで一つのことに腰を据えられない態度を批判的に表す。由来
中国古典に基づく成語。『管子』小匡篇に見える「少而習焉、其心安焉、不見異物而遷焉」、すなわち幼少から慣れたものには心が安定し、異なる物を見ても移らないという趣旨の句から、「異なるものを見て心が遷る」という意味が形成されたとされる。『管子』は戦国時代から前漢頃(紀元前4〜2世紀頃)に成立したと考えられる。備考
現代日本語ではやや硬い表現で、日常会話より文章語・評論調で使われる。多くは「目移りしやすい」「一貫性がない」という否定的評価を含む。例文
- 彼は新しい企画を聞くたびに担当を変えたがるので、上司から見異思遷だと注意された。
- 語学の勉強は教材を次々に替える見異思遷ではなく、一冊をやり抜くことが大切だ。
- 転職先を探すのは悪いことではないが、少し条件のよい会社を見るたびに迷うのは見異思遷に近い。
- 彼女は流行の趣味にすぐ飛びつく見異思遷の傾向があるが、その分、好奇心も強い。
- 経営方針が見異思遷では社員が不安になるため、長期的な軸を明確にする必要がある。
類義語
- 朝令暮改
- 朝三暮四
- 移り気
- 浮気心
- 心変わり
対義語
- 初志貫徹
- 首尾一貫
- 志操堅固
- 一意専心
- 一心不乱