西施捧心
読み方
せいし ほうしん意味
絶世の美女である西施が、胸の痛みをこらえて胸を押さえ、眉をひそめる姿さえ美しかったということ。転じて、美しい人は病苦や憂いを帯びた表情までも魅力的に見える、という意味で用いられる。由来
中国の故事に由来する。春秋時代末期(紀元前5世紀ごろ)の越の美女・西施が胸の病で苦しみ、胸を押さえて眉をひそめた姿が美しかったという話がもと。典拠は戦国時代(紀元前4〜3世紀ごろ)成立とされる『荘子』天運篇で、正確に四字句として定着した時期は不詳。備考
日常会話ではほとんど使われず、古典・漢文学・美術評論などで見られる語。外見の美を病苦に結びつける表現なので、現代では使い方に配慮が必要。例文
- 彼女が憂いを含んで窓辺に立つ姿は、まさに西施捧心の趣があった。
- 舞台で胸を押さえて苦しむ場面は、西施捧心を思わせるほど美しく演じられていた。
- その肖像画は、悲しげな表情を西施捧心の美として描き出している。
- 彼は、病み上がりの恋人の儚げな様子を西施捧心のようだと形容した。
- 古典文学では、西施捧心の故事を用いて、憂いを帯びた美女の魅力を表すことがある。
類義語
- 顰に倣う
- 病中美態
- 愁眉美人
対義語
- 東施效顰
- 無理模倣
- 猿真似