被害妄想
読み方
ひがい もうそう意味
実際には十分な根拠がないのに、自分が他人から攻撃・迫害・中傷・監視などの害を受けていると思い込むこと。精神医学では妄想の一種を指すが、日常会話では「考えすぎ」「疑いすぎ」という意味でやや比喩的にも使われる。由来
「被害」は害を受けること、「妄想」は根拠のない誤った確信を意味する漢語で、近代の精神医学用語として成立した語。西洋精神医学の概念を日本語に訳す過程で明治末期から大正期ごろ(19世紀末〜20世紀初頭)に広まったとされるが、厳密な初出年は不明。備考
医学的には精神症状を指す語なので、他人に向けて軽々しく使うと失礼になる場合がある。日常用法では「考えすぎ」の意味で使われることも多い。例文
- 彼は同僚が笑っているだけで自分の悪口だと思い込み、被害妄想をふくらませていた。
- 少し注意されただけで全員に嫌われたと考えるのは、被害妄想に近いかもしれない。
- その患者には、近所の人に常に監視されているという被害妄想が見られた。
- SNSの反応をすべて自分への批判だと受け取るのは、被害妄想を招きやすい。
- 友人は私の話を最後まで聞き、私の不安が被害妄想ではないかと冷静に指摘してくれた。
類義語
- 迫害妄想
- 被害念慮
- 被害的観念
対義語
- 加害妄想
- 現実認識
- 客観的判断