虎尾春氷
読み方
こび しゅんぴょう意味
虎の尾を踏むことと、春先の解けかかった薄い氷の上を渡ること。どちらも非常に危険であることから、少しでも誤れば大きな災難を招くような、きわめて危うい状況や行動をたとえる語。由来
中国の古典『書経(尚書)』「君牙」に見える「心之憂危、若蹈虎尾、渉于春氷(心の憂危は、虎の尾を踏み、春氷を渉るがごとし)」に由来する。『書経』の成立・編纂時期は諸説あるが、現行の形はおおむね戦国時代から前漢期(紀元前4〜前2世紀頃)に伝承・整理されたとされる。備考
文章語・漢文調の硬い表現で、日常会話ではまれ。危険さを強調する比喩として、評論・スピーチ・歴史叙述などで用いられる。例文
- 資金繰りが限界に近い今、新規事業へ巨額投資するのは虎尾春氷の策だ。
- 敵対勢力の前で不用意な発言をすることは、まさに虎尾春氷と言える。
- 彼は虎尾春氷の状況に置かれながらも、冷静に交渉を進めた。
- 安全確認を怠って老朽化した橋を渡るなど、虎尾春氷の行為にほかならない。
- 政局が不安定な時期に強引な改革を断行するのは、虎尾春氷の覚悟を要する。
類義語
- 危機一髪
- 累卵之危
- 一触即発
- 薄氷を踏む
- 虎口に入る
対義語
- 安全無事
- 安穏無事
- 平穏無事
- 無事安泰