薬石無効
読み方
やくせき むこう意味
あらゆる薬や治療を施しても効果がないこと。特に、重い病気やけがに対して医療上の手段を尽くしても回復の見込みがない状態をいう。転じて、対策を講じても改善できないほど事態が悪化していることにも用いられる。由来
「薬石」は、薬と、古代中国医学で治療に用いられた石針・砭石などを指し、広く医薬・医療手段の意を表す語。そこに「無効」が付いて、医療の効果がないことをいう。成立した正確な年や典拠は不明だが、古代中国以来の医学語彙を背景に、日本では近世以降の漢文調表現として定着したと考えられる。備考
やや硬い書き言葉で、訃報・病状説明など重い文脈に多い。人に直接使うと冷たく響く場合があるため配慮が必要。比喩用法もある。例文
- 医師団は最後まで治療を続けたが、残念ながら薬石無効であった。
- 祖父の病は急速に進行し、名医の手を尽くしても薬石無効と診断された。
- 古い日記には、流行病にかかった家族が薬石無効で亡くなったと記されている。
- 新薬にも手術にも反応がなく、医師は薬石無効の状態に近いと家族へ説明した。
- 比喩的に言えば、その会社の腐敗はもはや薬石無効で、組織を一から作り直すしかない。
類義語
- 薬石効なし
- 医薬無効
- 治療無効
- 手の施しようがない
- 万策尽きる
対義語
- 薬効顕著
- 効果覿面
- 奏功
- 病気平癒
- 起死回生