薪尽火滅
読み方
しんじん かめつ意味
薪が尽きると火が消えるように、命のよりどころが尽きて死に至ること。特に仏教で、仏・高僧などがこの世を去って涅槃に入ることをいう。転じて、物事が自然に終わりを迎えるたとえにも用いられる。由来
古代インドの仏典『法華経』序品の偈にある「仏此夜滅度、如薪尽火滅」に由来する。サンスクリット原典の成立はおおむね1〜2世紀頃とされるが詳細は不明。日本で広く読まれた漢訳『妙法蓮華経』は後秦の鳩摩羅什訳で、弘始8年(406年)成立。備考
仏教色が強く、日常会話ではまれ。人の死、とくに僧侶・聖者の入滅を荘重に述べる語で、軽い場面には不向き。例文
- 老僧の最期を、弟子たちは薪尽火滅の思いで静かに見送った。
- 法話では、釈尊の入滅が薪尽火滅の譬えで説明された。
- 長年続いた寺の行事も、後継者を失って薪尽火滅のように終わった。
- 彼の生涯は華やかではなかったが、薪尽火滅という言葉が似合う穏やかな最期だった。
- 研究会は創設者の死後もしばらく続いたが、やがて薪尽火滅に至った。
類義語
- 入滅
- 涅槃
- 寂滅
- 遷化
- 示寂
- 命終
対義語
- 薪尽火伝
- 不滅
- 永存
- 不老不死