苦肉之策
読み方
くにく の さく意味
目的を達するために、自分の身を痛めたり不利を承知で行ったりする、やむを得ない策のこと。もとは相手を欺くために自分を苦しめる計略を指したが、現代では「苦しまぎれに考え出した手段」「仕方なく取る対応」という意味でも広く使われる。由来
中国の兵法・故事に由来する語で、「苦肉」は自分の肉体を苦しめること、「策」は計略を意味する。代表的な由来として、三国時代の赤壁の戦い(208年)で、呉の黄蓋が曹操を欺くため、周瑜に打たれて投降を装ったという話が知られる。後世の『三国志演義』(明代、14世紀ごろ成立)や兵法書『三十六計』の「苦肉計」と結びついて広まった。備考
日常では「苦肉の策」と仮名交じりで書くことが多い。「之」を用いる形は四字熟語風で、やや硬い表記。単なる名案ではなく、犠牲や不本意さを伴う策をいう。例文
- 資金繰りが悪化したため、社長は苦肉之策として一部事業の売却を決断した。
- 人手不足を補うため、苦肉之策で営業時間を短縮することになった。
- 敵を油断させるため、将軍はわざと敗走するという苦肉之策を用いた。
- 締め切りに間に合わせるため、苦肉之策として機能を最小限に絞った。
- 値上げは避けたかったが、原材料費の高騰を受けて苦肉之策として価格改定を行った。
類義語
- 窮余の一策
- 窮余の策
- 最後の手段
- 苦肉の計
- 苦肉の策
- 背水の陣
対義語
- 正攻法
- 王道
- 常道
- 直截簡明