苦心孤詣
読み方
くしん こけい意味
非常に苦労して心を砕き、学問・芸術・技術などを深く究め、他人のまねではない独自の境地に到達すること。また、そのために長く工夫や努力を重ねること。単なる苦労ではなく、創意や探究の深さを含む表現。由来
中国由来の成語。「苦心」は心を痛めるほど工夫・努力すること、「孤詣」は一人で深い境地に到達することを表す。典拠は一説に清代(17〜19世紀)の文論・詩論に見える表現とされるが、特定の初出年は不詳。日本では近代以降、学問・芸術批評などで用いられるようになった。備考
文章語・評論語として使われることが多く、日常会話ではやや硬い表現。努力の量だけでなく、独創的な到達点を評価する文脈に適する。例文
- この小説は、作者の苦心孤詣の末に生まれた独特の文体で高く評価された。
- 師に頼らず古典を読み込み、彼は苦心孤詣して自らの研究方法を築いた。
- その陶芸家の作品には、長年の苦心孤詣によって到達した静かな迫力がある。
- 新薬の開発は失敗の連続だったが、研究チームは苦心孤詣の努力を続けた。
- 彼女の演奏は技巧だけでなく、苦心孤詣の研鑽から生まれた深みを感じさせる。
類義語
- 刻苦勉励
- 精励恪勤
- 粒粒辛苦
- 独創工夫
- 悪戦苦闘
対義語
- 安易妥協
- 付和雷同
- 軽率短慮
- 浅学非才