舞文曲筆
読み方
ぶぶん きょくひつ意味
文章や法令の字句を巧みにもてあそび、事実や道理を自分に都合よく曲げて書くこと。特に、権力者や特定の立場を利するために、記録・報道・論説などを故意に歪める態度をいう。由来
「舞文」は文章・法令の文字を操ってごまかすこと、「曲筆」は筆を曲げる、すなわち事実を曲げて書くこと。いずれも中国古典由来の漢語で、類語「舞文弄法」などと同系統。四字成語としての正確な初出年は不詳だが、漢籍の影響を受けた近世以前の漢文・漢語表現に基づく語と考えられる。備考
硬い文章語で、日常会話ではあまり使われない。批判的・否定的な文脈で用いられ、報道、歴史記述、法解釈などの不公正さを指摘する際に適する。例文
- その記事は政権に都合の悪い事実を省いており、舞文曲筆との批判を受けた。
- 歴史資料を扱う者は、後世の評価を恐れて舞文曲筆してはならない。
- 弁護士は相手側の主張を、条文を都合よく読む舞文曲筆にすぎないと反論した。
- 報告書には責任の所在を曖昧にする表現が多く、舞文曲筆の疑いが残る。
- 彼の回想録は自己弁護に満ちていて、ところどころ舞文曲筆が見られる。
類義語
- 舞文弄法
- 曲筆舞文
- 牽強付会
- 歪曲表現
- 事実歪曲
対義語
- 公明正大
- 事実直書
- 秉筆直書
- 正直公正