自受法楽
読み方
じじゅ ほうらく意味
仏教語で、仏法を信じ修行することによって得られる功徳や悟りの喜びを、自ら受けて楽しむこと。外からの評価や世俗的な利益に頼らず、法そのものの安らぎ・楽しみを自分の内に味わう境地をいう。由来
「自受」は自ら受けること、「法楽」は仏法による楽しみ・喜びを表す。大乗仏教の「自受用」「法悦」などの思想を背景にした仏教語で、成立年は不詳。日本では中世、特に鎌倉時代(13世紀)の日蓮教学などで、読経・唱題により法の喜びを味わう語として広く用いられた。備考
日常会話ではまれで、主に仏教・宗教思想の文脈で使われる。日蓮宗・法華信仰の文章では比較的見られる語。例文
- 毎朝の読経は、祖母にとって静かな自受法楽の時間だった。
- 彼は人に認められるためではなく、自受法楽の思いで修行を続けている。
- 寺の住職は、信仰の喜びはまず自受法楽として内面に深まるものだと説いた。
- 困難な日々の中でも、唱題によって自受法楽の境地を得たと彼女は語った。
- 仏典を学ぶうちに、知識を誇るより自受法楽を味わうことの大切さに気づいた。
類義語
- 法悦
- 法喜
- 禅悦
- 自受用楽
対義語
- 他受法楽
- 苦悩
- 煩悩苦