脱兎之勢
読み方
だっと の いきおい意味
逃げ出した兎が一目散に走るように、非常に速く、または勢いよく行動すること。特に、急に走り出す・素早く逃げる・機敏に動くさまをたとえていう。由来
「脱兎」は逃げ出した兎のこと。「之」は漢文で「の」を表す助字、「勢」は勢いを意味する。兎が危険を察して素早く逃げる様子を比喩化した表現で、中国古典の比喩表現に由来するとされるが、明確な初出年は不明。日本では近世以降、「脱兎の勢い」「脱兎の如く」として広く用いられるようになった。備考
日常では「脱兎の勢い」「脱兎のごとく」の表記が一般的。「之」を用いる形は漢文調で硬く、文章語・四字熟語として扱われることが多い。例文
- 合図が鳴ると、子どもたちは脱兎之勢で校庭へ駆け出した。
- 猫に見つかった鼠は、脱兎之勢で物陰に逃げ込んだ。
- 締め切り直前になって、彼は脱兎之勢で資料を仕上げ始めた。
- 雨が降り出した途端、観客は脱兎之勢で屋根のある場所へ移動した。
- 新商品の予約受付が始まると、注文が脱兎之勢で殺到した。
類義語
- 疾風迅雷
- 電光石火
- 迅速果断
- 脱兎の如く
- 韋駄天走り
対義語
- 遅々緩行
- 牛歩戦術
- 悠々閑々
- 緩慢