肝胆楚越
読み方
かんたん そえつ意味
肝臓と胆のうのように体内で極めて近いものでも、見方や心が異なれば、楚と越の国ほど遠く隔たって感じられるということ。転じて、親しいはずの者同士が心の上では疎遠であること、また近くにありながら互いに隔絶していることをいう。由来
中国戦国時代の思想書『荘子』徳充符篇の「其の異なる者より之を視れば、肝胆も楚越なり」に由来する。『荘子』は紀元前4〜3世紀ごろの思想を伝える書で、肝と胆を近いもの、楚と越を遠く隔たる国のたとえとして用いた。備考
古典由来の硬い表現で、日常会話ではまれ。人間関係・国家関係・思想の隔たりなどを文章語的に述べる際に使われる。例文
- 同じ部署で毎日顔を合わせているのに、あの二人の関係は肝胆楚越と言ってよいほど冷え切っている。
- 兄弟だから理解し合えるとは限らず、相続問題をきっかけに肝胆楚越の仲になってしまった。
- 隣国同士で地理的には近いが、歴史認識をめぐって両国民の感情は肝胆楚越の状態にある。
- 共同経営者として机を並べていても、経営方針がまったく合わず、内実は肝胆楚越だった。
- 表面上は仲のよい夫婦に見えたが、心の距離は肝胆楚越で、会話もほとんどなかった。
類義語
- 同床異夢
- 貌合心離
- 胡越之隔
- 肝胆胡越
対義語
- 肝胆相照
- 水魚之交
- 管鮑之交
- 莫逆之友
- 意気投合