積羽沈舟
読み方
せきう ちんしゅう意味
一枚一枚は軽い羽でも、たくさん積もれば舟を沈めるという意味から、どんなに小さな力・物事・悪事・不満でも、積み重なれば大きな結果や災いを引き起こすことのたとえ。小事を軽視してはならないという戒めにも用いられる。由来
中国の古典『戦国策』魏策一に見える「積羽沈舟、群軽折軸、衆口鑠金」に由来する。『戦国策』は戦国時代(紀元前5〜3世紀頃)の策士の言説を、前漢末の劉向が紀元前1世紀頃に整理・編纂したもの。軽い羽も積もれば舟を沈める、という比喩から成る。備考
文語的で硬い表現。日常会話よりも文章・演説・評論で用いられることが多い。良い蓄積にも使えるが、災いや悪影響の蓄積を戒める文脈が特に多い。例文
- 一人ひとりの小さな不満も、放置すれば積羽沈舟となり、組織全体の離職につながりかねない。
- 毎日のわずかな無駄遣いを甘く見ていたが、月末の赤字を見て、まさに積羽沈舟だと痛感した。
- 小さな入力ミスでも大量に重なれば重大な障害になる。システム運用では積羽沈舟を忘れてはならない。
- 住民の反対意見は最初は少数だったが、積羽沈舟のように広がり、計画は見直しを迫られた。
- 環境問題は、個々の行為が小さく見えても、積羽沈舟の理で大きな被害を生むことがある。
類義語
- 塵も積もれば山となる
- 積小為大
- 積少成多
- 群軽折軸
- 蟻の穴から堤も崩れる
対義語
- 焼け石に水
- 杯水車薪
- 滄海一粟
- 九牛一毛