稽古照今
読み方
けいこ しょうこん意味
昔の出来事・制度・思想などをよく調べ、そこから得た知識や教訓を現在の問題解決や判断に役立てること。単に古いものを懐かしむのではなく、過去を手がかりとして今を照らし、未来に生かす姿勢を表す。由来
「稽古」は本来「古を稽える」、すなわち昔の事柄を考え調べる意。「照今」は今を照らす意。語は『古事記』序文(和銅5年・712年、奈良時代)に見える漢文調の表現「稽古以繩風猷…照今以補典教…」に由来するとされ、古代の記録を正し後世に伝える趣旨から生まれた。備考
「稽古」は現代では練習の意味が一般的だが、この語では「古を考える」の古義。硬い文章・講演・教育理念などで用いられる。例文
- 歴史資料を読み解き、現代の地域政策に生かす姿勢こそ稽古照今である。
- 社長は創業期の失敗を全社員で共有し、稽古照今の精神で新規事業に臨んだ。
- 古典を学ぶ目的は暗記だけではなく、稽古照今によって今の生き方を考えることにある。
- 災害の記録を保存するのは、稽古照今のために欠かせない取り組みだ。
- この博物館の展示は、単なる懐古趣味ではなく、稽古照今を促す内容になっている。
類義語
- 温故知新
- 覧古考新
- 承前啓後
- 古きをたずね新しきを知る
対義語
- 数典忘祖
- 温故を軽んずる
- 刹那主義