祖先崇拝
読み方
そせん すうはい意味
亡くなった祖先の霊が子孫や家を守り、生活や運命に影響を及ぼすと考えて、祭祀・供養・儀礼などを通じて敬いまつる信仰や慣習のこと。家族制度、墓参、仏壇、年中行事などと結びついて用いられる。由来
「祖先」は先祖、「崇拝」は尊いものとしてあがめることを表す漢語で、その結合語。信仰形態としては古代から世界各地に存在し、日本でも古代の氏神・祖霊祭祀、中世以降の仏教的供養、近世の家制度と結びついて発展した。語としての成立年は不明だが、明治期以降、西洋の宗教学・人類学でいう “ancestor worship” の訳語・説明語として学術的にも広く用いられた。備考
宗教学・民俗学でよく使われる学術的な語。日常会話では「先祖を大切にする」「先祖供養」のほうが自然な場合も多い。例文
- 沖縄や奄美の年中行事には、祖先崇拝の要素が色濃く残っている。
- 彼は祖先崇拝を単なる迷信ではなく、家族の記憶を受け継ぐ文化として研究している。
- 盆に墓参りをする習慣は、祖先崇拝と仏教的な供養が結びついたものと説明されることが多い。
- この地域では祖先崇拝が強く、重要な決定の前に先祖の墓へ報告に行く人もいる。
- 祖先崇拝は中国、朝鮮半島、日本など東アジアの社会構造を考えるうえで重要な概念である。
類義語
- 先祖崇拝
- 祖霊信仰
- 祖先祭祀
- 先祖供養
対義語
- 祖先軽視
- 先祖不敬