社燕秋鴻
読み方
しゃえん しゅうこう意味
春に来て秋に去る燕と、秋に来て春に去る雁のように、互いに時期が合わず出会えないこと。また、せっかく会ってもすぐ別れてしまうこと。人との縁がすれ違い、親しい者同士がなかなか再会できないさまをいう。由来
「社燕」は春の社日ごろに来て秋の社日ごろに去る燕、「秋鴻」は秋に渡って来る雁を指す。両者は渡来の時期が逆で出会いにくいことから、人の行き違いや別離のたとえとなった。成句としては中国・北宋時代、11世紀ごろの詞人・張先の詞「西江月」に見える「十年社燕秋鴻」などに由来するとされる。備考
文学的・漢文調の硬い表現で、日常会話ではほとんど使われない。人の別離や再会の難しさを詩的に述べる場面に向く。例文
- 海外赴任と転勤が重なり、私たち兄弟はまるで社燕秋鴻のように顔を合わせられない。
- 大学時代の友人とは帰省の時期がいつもずれて、社燕秋鴻の縁になってしまった。
- 彼女とは会えばすぐ別れの時間が来る、社燕秋鴻という言葉がぴったりの関係だった。
- 互いに忙しく、同じ町に住んでいながら社燕秋鴻で、年に一度も会えない。
- 戦乱の中で離れ離れになった二人は、社燕秋鴻の思いを抱えたまま手紙だけを頼りにした。
類義語
- 行き違い
- すれ違い
- 会者定離
- 離合集散
- 参商之隔
対義語
- 寸歩不離
- 形影相伴う
- 朝夕相見える
- いつも一緒
- 比翼連理