盲亀浮木
読み方
もうき ふぼく意味
出会うことや実現することがきわめて難しい、めったにない幸運や機会のたとえ。大海にいる目の見えない亀が、百年に一度だけ水面に浮かび上がり、偶然ただ一つの浮木の穴に首を入れるほどまれである、という意味。由来
仏教経典の譬喩に由来する語。大海の底にいる盲目の亀が百年に一度浮かび、海上を漂う穴のあいた浮木に偶然出会うという話から、人として生まれ仏法に出会うことのまれさを説いた。漢訳仏典『雑阿含経』などに見られ、漢訳は南北朝時代の宋、5世紀ごろ(求那跋陀羅訳、435〜443年ごろ)とされる。日本での定着時期は明確ではないが、仏教説話・法話を通じて広まった。備考
仏教色の強い改まった語で、日常会話では「めったにない幸運」「奇跡的な出会い」などと言う方が自然。慣用句「盲亀の浮木」としても用いられる。例文
- この広い世界で親友と再会できたのは、まさに盲亀浮木の縁だ。
- 何千件もの応募の中から選ばれるとは、盲亀浮木の幸運と言ってよい。
- 研究者として一生に一度あるかないかの発見で、彼は盲亀浮木の機会を逃さなかった。
- 偶然入った古書店で探し続けていた初版本を見つけ、盲亀浮木とはこのことだと思った。
- 仏教では、人間に生まれて教えに出会うことは盲亀浮木ほど得難いと説かれる。
類義語
- 千載一遇
- 曇華一現
- 優曇華の花
- 空谷足音
- 盲亀の浮木
対義語
- 日常茶飯事
- ありふれたこと
- 必然
- 当然