白雲親舎
読み方
はくうん しんしゃ意味
故郷にいる親を遠くから思い慕うこと。また、旅先・任地などで白い雲のかかる方角を眺め、親の安否や実家を懐かしく思う気持ちを表す。親を思う孝心や望郷の念を含む語。由来
中国・唐代の政治家、狄仁傑が太行山に登り、白雲が飛ぶのを見て「わが親の家はその下にある」と言って長く眺めたという故事に基づく。「親舎」は親の住む家の意。故事は『新唐書』(北宋、1060年成立)などに見え、成語としての成立年は不詳。備考
古典的・漢文調の硬い表現で、日常会話ではまれ。手紙、随筆、文学的文章で、親への思慕や孝心を格調高く表す際に用いられる。例文
- 留学して初めての冬、雪雲を見るたびに白雲親舎の思いが胸にこみ上げた。
- 単身赴任の父は、休日になると故郷の方角を眺め、白雲親舎の情を深くした。
- 都会で成功しても、彼の手紙にはいつも白雲親舎の心がにじんでいる。
- 祖母の病を聞き、私は仕事中にも白雲親舎の念にかられて落ち着かなかった。
- 旅先の山頂から雲の流れを見ていると、自然と白雲親舎という言葉が思い浮かんだ。
類義語
- 白雲孤飛
- 望雲之情
- 望雲之思
- 望郷懐親
対義語
- 不孝不悌
- 親不孝
- 薄情寡義