白雲孤飛
読み方
はくうん こひ意味
白い雲が一つだけ空に浮かび飛ぶことから、遠く離れた故郷や親のいる方を思い、恋しく懐かしむ気持ちを表す語。特に、故郷を離れて暮らす人が父母を慕う情をいう。由来
中国・唐代の政治家、狄仁傑の故事に由来するとされる。狄仁傑が任地に赴く途中、太行山に登り、白雲の下に親が住む家があると言って長く眺めたという逸話に基づく。故事は唐代、7世紀ごろの人物に関するもので、『新唐書』などに類話が伝わる。「白雲」は親のいる故郷の象徴となった。備考
日常会話ではまれで、文章語・漢文調の表現。単なる孤独よりも、故郷や親を慕う情に重点がある。例文
- 海外赴任が長くなるにつれ、彼の胸には白雲孤飛の思いが募っていった。
- 夕暮れの空に浮かぶ雲を見て、母を思う白雲孤飛の情にかられた。
- 都会で成功しても、正月が近づくと白雲孤飛の念を抑えられない。
- 祖父の手紙には、若いころ上京した折の白雲孤飛の寂しさが綴られていた。
- ふるさとの山並みを思い出すたび、彼女は白雲孤飛という言葉の意味を実感した。
類義語
- 白雲親舎
- 望雲之情
- 望郷之念
- 郷愁
- 懐郷
対義語
- 親不孝
- 忘恩