白衣卿相
読み方
はくい の けいしょう意味
官位や地位を持たない民間人でありながら、卿や宰相に匹敵するほどの才能・見識・器量を備えた人物のこと。転じて、世に用いられていないが非常に優れた在野の人物をたたえていう。由来
中国・北宋時代(11世紀)の詞人、柳永の詞「鶴沖天」にある「才子詞人、自是白衣卿相」に由来するとされる。「白衣」は官位のない庶民・無位の人、「卿相」は高官・宰相を指し、官に就かずとも高官に比すべき才人という意味になった。備考
文語的で格調の高い表現。現代の日常会話ではまれで、歴史・評論・人物評などで用いられる。「白衣」は医師の白衣ではなく、無位無官の意。例文
- 彼は一度も官職に就かなかったが、政策論の鋭さから白衣卿相と評された。
- 地方の私塾で若者を育て続けたその学者は、まさに白衣卿相の風格を備えていた。
- 無名の研究者だった彼女の提言が国の制度を動かし、世間は白衣卿相の存在を知った。
- 権力に近づかず民間に身を置いたまま社会を導いた点で、彼は白衣卿相と呼ぶにふさわしい。
- この小説の主人公は、貧しい身分ながら天下を論じる才を持つ白衣卿相として描かれている。
類義語
- 在野の賢人
- 在野の大才
- 布衣の賢者
- 民間の才子
- 野に遺賢あり
対義語
- 尸位素餐
- 伴食宰相
- 有位無才
- 有名無実