生死事大
読み方
しょうじ じだい意味
生と死の問題は、人生における最も重大な事柄であるということ。特に仏教・禅では、無常の世にあって、死を忘れて漫然と過ごさず、迷いを離れて悟りを求めるべきだという戒めとして用いられる。由来
仏教、とくに禅宗で用いられる警句「生死事大、無常迅速」に由来する。正確な初出年は不詳だが、中国宋代の禅院規則書『禅苑清規』(1103年成立)などに見える禅林の言葉として広まり、日本には鎌倉時代以降、禅宗の伝来・定着とともに受容された。備考
禅語としての色合いが強く、日常会話より寺院・法話・随筆などで用いられる。読みは「せいし」ではなく仏教語の「しょうじ」が標準。例文
- 恩師の急逝に触れ、生死事大という言葉の重みを初めて実感した。
- 禅寺の掲示板には「生死事大」と大書され、修行者に怠りを戒めていた。
- 日々の雑事に追われていると忘れがちだが、生死事大を思えば一日を粗末にはできない。
- 医師として多くの患者を看取るうちに、彼女は生死事大の思いを深めていった。
- 生死事大を説く住職の話は、単なる道徳ではなく、今をどう生きるかという問いだった。
類義語
- 死生事大
- 無常迅速
- 人生無常
- 生者必滅
- 会者定離
対義語
- 安閑無事
- 安逸怠惰
- 悠々自適
- 無為徒食