物情騒然
読み方
ぶつじょう そうぜん意味
世間の人々の気持ちや社会の情勢が不安定で、ざわざわと騒がしく落ち着かないさま。事件・政変・災害・噂などによって、社会全体に不安や動揺が広がっている状態を表す。由来
「物情」は世間の人心・世の中の事情、「騒然」は騒がしく落ち着かないさまを表す漢語。特定の故事に基づく成語ではなく、中国古典由来の漢語的表現が日本語で定着したものと考えられる。初出年・成立時期は不詳だが、日本では近代以降の新聞・評論文などで社会不安を述べる語として用例が見られる。備考
文章語・報道語として使われることが多く、個人の感情よりも社会全体の不安や動揺を述べる表現。「物騒」と混同しないよう注意。例文
- 首都で大規模な停電が起こり、物情騒然とした雰囲気が広がった。
- 相次ぐ金融機関の破綻により、国内は物情騒然としている。
- 戦争の噂が流れると、町は一夜にして物情騒然となった。
- 有名企業の不正が発覚し、株式市場は物情騒然の様相を呈した。
- 災害直後の被災地では情報が錯綜し、しばらく物情騒然たる状態が続いた。
類義語
- 世情騒然
- 人心恟恟
- 人心不安
- 世上騒然
- 天下騒然
対義語
- 天下泰平
- 平穏無事
- 安穏無事
- 太平無事
- 泰然自若