清聖濁賢
読み方
せいせい だくけん意味
清酒を「聖」、濁り酒を「賢」とたとえていう語。転じて、酒そのものを雅に、または隠語めかして指す四字熟語。酒好きの文人趣味や、酒を直接言わずに洒落て表す文脈で用いられる。由来
中国・三国時代の魏(3世紀)に由来する故事。禁酒令下で酒を直接口にしにくかったため、清酒を「聖人」、濁酒を「賢人」と隠語で呼んだという逸話に基づく。出典としては『三国志』魏書・徐邈伝の注などに見える酒の隠語の故事が知られる。備考
日常会話ではほとんど使われない漢籍由来の雅語。酒をしゃれて言う表現で、実用語というより文章語・教養語として用いられる。例文
- 祖父は酒をそのまま酒とは言わず、清聖濁賢をたしなむ時間だと笑っていた。
- 古い随筆を読んでいると、清聖濁賢という言い回しに文人たちの酒への愛着が感じられる。
- 宴席の案内状には、堅苦しい表現で清聖濁賢を用意しておりますと書かれていた。
- 彼は禁酒を誓ったはずなのに、友人に誘われると清聖濁賢の誘惑に勝てなかった。
- この句会では、月を眺めながら清聖濁賢を酌み交わすのが恒例になっている。
類義語
- 杯中之物
- 天之美禄
- 忘憂之物
- 聖人賢人