混沌未分
読み方
こんとん みぶん意味
天地がまだ分かれず、万物の区別や秩序が生じていない状態。転じて、物事が始まったばかりで、仕組み・性質・方向性などがはっきりせず、すべてが入り混じっている未整理な状態をいう。由来
「混沌」は天地開闢以前の、何も分化していない原初の状態を表す中国古代思想の語。「未分」は「まだ分かれていない」の意。特定の初出年代は不詳だが、前漢期の『淮南子』(紀元前2世紀ごろ)などに見える宇宙生成観を背景に成立した語とされる。備考
古代宇宙論・神話的文脈で使われやすい硬い語。現代では、制度・市場・議論などが未整理で方向性不明な状態を比喩的に表す場合にも用いられる。例文
- 神話では、世界ははじめ混沌未分の闇に包まれていたと語られる。
- 新制度の開始直後で、現場の運用はまだ混沌未分の状態にある。
- 企画段階ではアイデアが混沌未分だったが、議論を重ねて方向性が見えてきた。
- その哲学者は、秩序が生まれる前の混沌未分の世界を思索の出発点とした。
- 市場が急拡大したばかりで、業界のルールも勢力図も混沌未分である。
類義語
- 天地混沌
- 渾沌未分
- 混然一体
- 渾然一体
- 未分化
対義語
- 天地開闢
- 秩序整然
- 判然区別
- 一目瞭然