海不揚波
読み方
うみ なみを あげず意味
世の中が穏やかに治まり、争乱や騒ぎがなく平和であること。海が波を立てないほど静かである、という情景から、国家や社会が安定し、人々が安心して暮らせる太平の世をたとえる。由来
中国・前漢時代の説話集『韓詩外伝』(紀元前2世紀ごろ成立)に見える「海不揚波三年」に由来するとされる。周公の善政の時代、長く暴風雨がなく海も波を立てなかったため、遠国の使者が中国に聖人がいると考えて来朝したという故事から、平和でよく治まった世を表す語になった。備考
古典的・文語的な表現で日常会話ではまれ。主に「海不揚波の世」の形で、天下太平や善政をたたえる文脈に用いられる。例文
- 名君の治世は、後世の史書で海不揚波の時代としてたたえられた。
- 長い戦乱を経験した人々は、何よりも海不揚波の世が来ることを願っていた。
- 新しい制度が根づき、国内は海不揚波といえるほど落ち着きを取り戻した。
- 国際情勢が不安定な今こそ、各国は海不揚波を理想として対話を続けるべきだ。
- その藩では善政が行われ、民は海不揚波の暮らしを享受していたという。
類義語
- 天下泰平
- 天下太平
- 四海波静
- 海晏河清
- 河清海晏
- 太平無事
- 平穏無事
対義語
- 天下大乱
- 天下多事
- 物情騒然
- 内憂外患
- 波瀾万丈