水天一色
読み方
すいてん いっしょく意味
海・湖・川などの水面と空とが、遠くで境目なく続き、同じ一つの色に見えること。転じて、広々とした水辺の景色が澄みわたり、空と水が一体化したように美しいさまをいう。由来
中国・唐代の詩文に由来する語。とくに王勃の『滕王閣序』(675年ごろ)にある名句「秋水共長天一色」(秋の水は長い空とともに一色なり)が典拠とされる。この表現が縮約・成語化して「水天一色」となり、日本でも漢詩文・紀行文などで用いられるようになった。日本での定着時期は厳密には不明。備考
文学的・詩的な表現で、日常会話よりも紀行文、俳句・短歌、写真や景観の描写に向く。単なる「青い海」ではなく、空と水面の境が溶け合う趣を含む。例文
- 岬に立つと、夕暮れの海は水天一色となり、水平線さえ見分けにくかった。
- 湖面が風一つなく静まり返り、青空を映して水天一色の眺めが広がっていた。
- 写真家は、水天一色の朝焼けを撮るために夜明け前から海辺で待機した。
- 展望台から見下ろす湾は、淡い青に包まれてまさに水天一色だった。
- 旅日記には、船上から見た水天一色の大海原に深く感動したと記されている。
類義語
- 水天彷彿
- 水天髣髴
- 水天一碧
- 海天一色
- 一望無際