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櫛比鱗次

読み方

しっぴ りんじ

意味

家屋・建物・船などが、すき間なくぎっしりと並んでいること。「櫛」は櫛の歯、「鱗」は魚のうろこを指し、それらのように整然と密に連なるさまを表す。

由来

中国由来の語。「櫛比」は櫛の歯のように並ぶこと、「鱗次」は魚のうろこのように順序よく重なることを表す漢語で、二語を重ねて密集して並ぶ様子を強調したもの。初出の正確な年代は不明だが、中国古典語として用いられ、日本では近世以降、とくに明治期以降の文章語で建物や街並みの描写に見られる。

備考

文章語的で硬い表現。日常会話では「ぎっしり並ぶ」「建ち並ぶ」が自然。主に建物・船・家並みなど、密集した景観描写に使う。

例文

  • 港には倉庫が櫛比鱗次し、昔からの商都の面影を残している。
  • 山の斜面には家々が櫛比鱗次して建ち、夜になると無数の灯がともる。
  • 駅前には高層ビルが櫛比鱗次し、十年前とはまるで別の景観になった。
  • 古い市場では、小さな店が櫛比鱗次していて、歩くだけで活気が伝わってくる。
  • 湾内には漁船が櫛比鱗次と停泊し、祭りの朝を待っていた。

類義語

  • 鱗次櫛比
  • 軒を連ねる
  • 建ち並ぶ
  • 密集
  • 林立

対義語

  • 散在
  • 点在
  • 疎ら
  • まばらに並ぶ
  • 閑散

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