梁上君子
読み方
りょうじょう の くんし意味
泥棒・盗人を、直接そう呼ばずに婉曲または皮肉をこめていう語。文字どおりには「梁の上にいる君子」だが、家の梁に潜んでいた盗賊を指した故事から、他人の家に忍び込む者、盗みを働く者の意味で使われる。由来
中国の史書『後漢書』陳寔伝の故事に由来する。後漢の名士・陳寔が、家の梁の上に潜んでいた盗賊に気づき、子や孫を集めて「悪人も初めから悪人なのではなく、習慣によってそうなる。梁上の君子がその例である」と諭したところ、盗賊が恥じて降りてきたという話による。故事の出来事は後漢時代の2世紀頃、典拠である『後漢書』の成立は南朝宋の5世紀頃。備考
「君子」は本来ほめ言葉だが、ここでは皮肉な婉曲表現。日常会話では古風・文語的で、普通は「泥棒」「盗人」を使う。例文
- 夜中に台所で物音がしたので、まさか梁上君子が入り込んだのかと家族全員で確認した。
- 展示品が一つ消えていたため、館長は内部に梁上君子がいる可能性を疑った。
- 彼は冗談めかして「梁上君子ではあるまいし、こそこそ入るな」と友人をたしなめた。
- 古い小説では、泥棒を直接そう書かずに梁上君子と表現している場面がある。
- 防犯カメラの映像には、深夜に塀を越える梁上君子らしき人物が映っていた。
類義語
- 泥棒
- 盗人
- 窃盗犯
- 空き巣
- 鼠窃狗盗
対義語
- 正人君子
- 清廉潔白
- 善人
- 篤実な人