杵臼之交
読み方
しょきゅう の まじわり意味
身分・貧富・職業などの違いにこだわらず、相手の人格や才能を認めて結ぶ交友のこと。特に、相手が貧しく低い立場にあっても軽んじず、対等な友として交わる厚い友情をいう。由来
中国の故事に由来する。『後漢書』呉祐伝に、公沙穆が貧しく、呉祐の家で杵と臼を使って米をつく雇い仕事をしていたところ、呉祐がその人物を見抜き、杵臼のそばで語り合って友となったという話が見える。出来事は後漢時代(2世紀頃)、文献成立は南朝宋の范曄による5世紀頃。備考
文章語・故事成語として用いられ、日常会話ではまれ。「杵臼の交わり」ともいう。相手を低く見ず、対等に認める点が中心。例文
- 社長と清掃員という立場の違いを越えて、二人はまさに杵臼之交を結んだ。
- 彼は肩書ではなく人柄を見て人と付き合うので、若い研究者とも杵臼之交を育んでいる。
- 貧しい留学生だった私を対等に扱ってくれた恩師との関係は、今思えば杵臼之交であった。
- 身分差が厳しい時代に、武士と町人が杵臼之交を保ったという逸話が残っている。
- 利害だけでつながる関係ではなく、互いを尊重する杵臼之交こそ長く続くものだ。
類義語
- 管鮑之交
- 刎頸之交
- 水魚之交
- 貧賤之交
- 布衣之交
対義語
- 門閥之交
- 勢利之交
- 権門勢家
- 貴賤上下