東塗西抹
読み方
とうと せいまつ意味
あちらこちらを塗ったり消したりするように、文章・書画などを思いつくままに書き散らすこと。特に、未熟でまとまりのない文章や絵を指すほか、自分の書いたものをへりくだっていう謙辞としても用いられる。由来
中国由来の成語。成立の正確な年は不明だが、唐代末〜五代ごろ(9〜10世紀ごろ)の文献に見える表現とされる。「東にも塗り、西にも抹る」という字義から、筆をあちこちに走らせて書き散らす意になった。備考
現代の日常会話ではまれな、漢文調・文語的な語。自作の文章や書画を謙遜していう用法があり、単なる「落書き」より硬い表現。例文
- 若い頃の創作ノートは東塗西抹で、今読み返すと筋が追えない。
- 先生は「東塗西抹の小文です」と謙遜して原稿を渡した。
- 締切に追われて東塗西抹のまま提出した報告書を、後で大幅に直すことになった。
- 旅先で描いたスケッチは東塗西抹ながら、その場の空気はよく伝わってくる。
- 思いつきを並べただけでは東塗西抹に終わるので、最後に構成を整える必要がある。
類義語
- 乱筆乱文
- 信筆塗鴉
- 書き散らし
- 走り書き
- 拙筆
対義語
- 字斟句酌
- 彫心鏤骨
- 精緻周到