本来面目
読み方
ほんらい の めんもく意味
人や物がもともと備えている、飾りや迷いに覆われない真実の姿・本性。特に禅では、分別や執着を離れて悟りの中で見いだされる自己本来のありようをいう。日常では「本来の姿」「真価」という意味でも用いられる。由来
禅宗の語。中国唐代の禅僧・慧能(638〜713)に関する逸話を収める『六祖壇経』(成立は8世紀ごろとされるが諸説あり)に見える「不思善、不思悪、正与麼時、那箇是明上座本来面目」に由来するとされる。日本へは禅の伝来・普及とともに鎌倉時代以降広まった。備考
禅語としては宗教・哲学的な響きが強い。日常文でも使えるが硬い表現で、「本来の姿」「真価」と言い換えると平易になる。例文
- 座禅を続けるうちに、肩書や評価に縛られない自分の本来面目を見つめ直すようになった。
- 老舗旅館は過度な改装を避け、静けさと細やかなもてなしという本来面目を守っている。
- 彼の本来面目は、派手な発言ではなく、困った人を黙って支える誠実さにある。
- 危機のときこそ、組織の本来面目が問われる。
- 流行を追いすぎた結果、そのブランドは職人技という本来面目を見失ってしまった。
類義語
- 本来の姿
- 真の自己
- 本性
- 真面目
- 本地風光
対義語
- 虚飾
- 仮面
- 外面
- 粉飾
- 仮相