木人石心
読み方
ぼくじん せきしん意味
木でできた人のように感情を表さず、石のように心が動かないこと。また、人情や誘惑、外からの働きかけに左右されないほど意志が堅いこと。文脈によって、冷淡で無感情という否定的な意味にも、信念が揺るがないという肯定的な意味にも用いられる。由来
中国の正史『晋書』「夏統伝」に見える語に由来するとされる。『晋書』は唐代の648年に編纂された史書で、晋代の人物・夏統が音楽や美女などの誘惑にも動じなかった様子を評して「木人石心」と表現した故事による。木の人形と石の心にたとえ、外物に心を動かされないことをいうようになった。備考
やや古風で文章語的な表現。単に「冷たい人」と責める場合にも、誘惑に屈しない堅固な心を称える場合にも使えるため、文脈に注意。例文
- どれほど批判されても方針を変えない彼の態度は、まさに木人石心というほかない。
- 悲しい知らせを聞いても表情一つ変えないので、周囲から木人石心の人だと思われていた。
- 誘惑の多い環境で研究を続けるには、木人石心のような強い自制心が必要だ。
- 彼女は木人石心に見えるが、実は人一倍傷つきやすい面を隠しているだけだ。
- 権力者の甘言にも金銭にも動じなかったその政治家は、木人石心の人物として語り継がれた。
類義語
- 鉄石心腸
- 鉄心石腸
- 冷酷無情
- 無感動
- 木石漢
対義語
- 多情多感
- 感情豊か
- 情け深い
- 意志薄弱
- 優柔不断