曇華一現
読み方
どんげ いちげん意味
きわめてまれなこと、またはめったに現れないすぐれた人物・機会が、たまたま世に現れること。仏教で「三千年に一度咲く」とされる優曇華(うどんげ)の花が、一度だけ姿を現すという考えに基づく表現。由来
「曇華」は「優曇華(うどんげ)」の略で、サンスクリット語 udumbara(ウドゥンバラ)の音写。仏典では非常にまれに咲く花とされ、『法華経』方便品などに「優曇鉢華、時に一たび現ずるのみ」という趣旨の句が見える。漢訳『法華経』は後秦の鳩摩羅什訳(406年ごろ)。ただし「曇華一現」という四字熟語としての成立時期は不詳。備考
仏教色・漢文調の強い硬い語で、日常会話ではあまり用いない。「優曇華一現」ともいうが、一般には「千載一遇」のほうが通じやすい。例文
- 彼のような天才がこの小さな町から出たのは、まさに曇華一現と言える。
- 長年探していた古写本が市場に出るなど、研究者にとっては曇華一現の機会だった。
- その名演奏は曇華一現で、録音も残されていないため、今では伝説になっている。
- 無名の新人が一夜にして世界的な賞を受けた出来事は、曇華一現の快挙として語られた。
- この条件がすべてそろう観測機会は曇華一現なので、準備を怠ってはならない。
類義語
- 優曇華の花
- 千載一遇
- 空谷跫音
- 稀世稀有
- 曠世一遇
対義語
- 日常茶飯
- 平々凡々
- 尋常一様
- ありふれたこと