暗黒無辺
読み方
あんこく むへん意味
果てしなく暗闇が広がっているさま。転じて、希望や救いがまったく見えず、将来の見通しがきわめて暗い状態をいう。物理的な暗さにも、精神的・社会的な閉塞感にも用いられる。由来
「暗黒」は光がなく真っ暗なこと、また道理や希望が見えない状態を表す漢語。「無辺」は「辺(はて)が無い」、すなわち限りがない意で、仏教語として古くから用いられた。二語を重ねて「限りない暗闇」を表した成語で、特定の故事に基づくものではなく、成立年代は不詳。漢語的表現としては近世以降の文章語・漢文訓読調の文脈で用例が見られる。備考
硬い文章語・文学的表現。日常会話ではあまり使われず、絶望感や閉塞感を強調したい場面に適する。例文
- 停電で街灯まで消え、山道はまさに暗黒無辺の世界になった。
- 戦争が長引き、人々の心には暗黒無辺の時代が続くように感じられた。
- 事業の失敗と借金で、彼の前途は暗黒無辺に思えた。
- 出口の見えない不況の中、業界全体が暗黒無辺の状況に置かれている。
- 洞窟の奥へ進むほど光は届かず、暗黒無辺の闇が一行を包み込んだ。
類義語
- 暗雲低迷
- 前途多難
- 五里霧中
- 一寸先闇
対義語
- 光明燦然
- 前途洋洋
- 光明遍照
- 希望満面