暗送秋波
読み方
あんそう しゅうは意味
ひそかに相手へ好意や情愛を示すこと。特に、周囲に気づかれないように目つきや態度で色目を使うことをいう。転じて、表面上は中立・無関係を装いながら、裏で相手に取り入ったり、内密に通じたりすることにも用いられる。由来
中国由来の漢語成句。「秋波」は、澄んだ秋の水の波になぞらえた美人の涼やかな目もと・流し目を表す詩語で、唐~宋代(8~12世紀ごろ)の詩文に広く見られる。「暗送秋波」としての正確な初出年は未詳だが、明・清代以降の小説・戯曲などで「ひそかに色目を使う」「内々に通じる」という意味で定着し、日本にも漢籍を通じて入ったと考えられる。備考
恋愛上の「流し目」だけでなく、政治・商取引などでの密かな接近や迎合にも使う。やや硬く古風で、否定的・皮肉な響きを伴うことが多い。例文
- 彼女は会議中ずっと、隣の部署の彼に暗送秋波を送っていた。
- 表向きは反対派のふりをしながら、彼は政権側に暗送秋波していた。
- 取引先に暗送秋波を送るような態度は、社内で不信感を招いた。
- あの二人は初対面のはずなのに、互いに暗送秋波しているように見えた。
- 彼は有力者に暗送秋波を送り、次の人事で有利な立場を得ようとした。
類義語
- 眉目伝情
- 眉来眼去
- 色目を使う
- 秋波を送る
- 密通
- 阿諛追従
対義語
- 公明正大
- 正々堂々
- 率直坦懐