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普天率土

読み方

ふてん そっと

意味

天下のすべて、空の下と大地の果てまでの全領域を指す語。転じて、君主や国家の支配が及ぶ範囲、または世界中・世間全体を広く表す。荘重で古典的な言い方。

由来

中国最古の詩集『詩経』小雅「北山」に見える「溥天之下、莫非王土、率土之濱、莫非王臣」に由来する。「溥天」は空の下すべて、「率土」は陸地の果てまでの意。『詩経』は西周から春秋時代、紀元前11〜前6世紀ごろの詩を集めたものとされる。「普」は「溥」の通用・置き換え表記。

備考

現代の日常会話ではほとんど使わず、漢文調・歴史叙述・詔勅風の文体で用いられる。支配領域を強調する語なので、文脈により権威主義的にも響く。

例文

  • 古代の皇帝は、普天率土を自らの徳で治める理想を掲げた。
  • その詔書は、普天率土の民に向けて発せられたものと記されている。
  • 普天率土に王化が及ぶという表現は、近代の文章ではかなり古風に響く。
  • 彼は小さな村の出来事を、まるで普天率土を揺るがす大事件のように語った。
  • 歴史小説の中で、普天率土ことごとく新王朝に帰したと描写されていた。

類義語

  • 天下
  • 全世界
  • 四海万国
  • 天下一円
  • 率土之浜

対義語

  • 一隅
  • 片隅
  • 局地
  • 辺境
  • 一地方

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